00514 哲学・倫理学における人間の尊厳
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選必 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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中野 清 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 人称(ペルソナ)の哲学−人が人を愛することをめぐって |
講義内容 | 本講義では「人間の尊厳」を哲学的に考察する。そのために、古代から現代に至るまでの世界の主要な哲学思想のなかに見出される人間理解、すなわち、人間存在のあり方や生と死の意味をめぐる様々な思想や観念を参考にしつつ、人間的生の諸相に注目して、人間の固有性や価値とは何か、あるいは人格的存在としてあるべき姿とは何かについて考察する。 |
講義計画 | 人間の尊厳の中心的な観念として、ペルソナ(人格・人称)の概念がある。この言葉にこめられた意味を、西欧語ならびに日本語の中にさぐる。また、マルセルやレヴィナスの思想を参照しながら、人格・人称にかかわる根源的な行為としての愛の問題を考える。 1.人間であることと、個人(その人)であることの違いと関連 2.ペルソナ・人格・人称とはなにか──自存性と関係性の問題 3.人がペルソナであること、ペルソナになるとき 4.身体・顔・精神 5.人は人を愛することができるか──自己中心と他者中心のはざまで 6.情緒としての「愛」、行為としての「愛」 7.「わたし」が愛するためにすべきことはなにか──「愛の侵略」から学ぶこと |
評価方法 | 中間のリポートと学期末のリポートの内容によって評価します。 |
テキスト | 担当者が適宜プリントを用意します。 |
その他 |