00524 思想史に学ぶ人間の尊厳
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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山田 秀 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 儒教思想における人間観 |
講義内容 | 本講義では「人間の尊厳」を思想史に基づいて考察する。そのために、過去の様々な人間論に関わる思想の中でテーマ化された人間の問題を抽出して、それが歴史的、文化的なコンテクストのなかでどのように解釈されてきたかを学ぶ。過去のこうした思想的遺産を手がかりに現代における人間論の諸問題にも光を当て、自分なりの「人間の尊厳」の理論的基礎づけを見出せるようにする。 |
講義計画 | 以下の順序で講義を展開する予定である。 『論語』に見える人間観 1.孔子の生涯と思想 2.『論語』における諸徳目 『孟子』に見える人間観 1.孟子の生涯と思想 2.王道の要諦 3.天命思想と易姓革命 4.四端説と良知良能説 『伝習録』に見える人間観 1.王陽明の生涯と思想 2.王陽明と万物一体論 3.伝習録と抜本塞源論 儒教と自然法 |
評価方法 | 主として筆記試験により評価を行う。毎回出席の確認を行い、同時に小問題を課すので、それをも考慮に入れる。 |
テキスト | 『論語』(金谷治訳注)岩波文庫 『孟子』(小林勝人訳注)岩波文庫、上下2巻 『伝習録』(安岡正篤訳注)中国古典新書、明徳出版社 【そ の 他】上掲テキスト三種(全四冊)のうち、実際には一種を利用し、その他にプリントを毎回準備する予定である。年度によってテキスト指定に変動があるので、聴講希望者は各自確認せられたい。 |
その他 |