00546 法と人間の尊厳
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選必 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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加藤 良夫 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 「医療と人権」を考える |
講義内容 | 本講義では「人間の尊厳」を法との関わりにおいて考察する。そのために、社会生活に欠くことのできない法制度の諸相やその思想的根拠を考察し、「人間の尊厳」が法的のどのように具体化されているかを学ぶ。また刻々と変化しつつある社会情勢において生起してくる様々な人権問題の解決のための法的措置の有効性と限界について学び、これからの法制度や法哲学の課題について検討する。 |
講義計画 | 医学・医療の発達にともなって、人間の尊厳にかかわる出来事が生じています。例えば、臓器売買、借り腹、精子バンク、クローン技術などです。これらは、いずれも、人々の世界観、人生観によって見方、考え方が分かれ、何が「正解」であるか断じ難いテーマです。 現代医療の中で、今何が起きているのか、どういうところにどんな問題点があるのか、それらについてどのような観点からどのように考えていったらよいのかを共に学んでいきたいと思っています。 具体的には(1)「患者の権利」(インフォームド・コンセント、人体実験等)(2)「医療過誤」(医療の光と影、被害者救済の実情)(3)「臓器移植」(脳死、生体移植等)(4)「生殖医療」(出生前診断、代理母等)(5)「安楽死」(治療の中止、尊厳死等)等について、できる限り双方向性の授業を工夫し試みたいと思っています。 |
評価方法 | 基本的には定期試験により評価します。テーマに関心を持ち、受け身の姿勢ではなく積極的に参加して発言して欲しいと願っています。 |
テキスト | 生命倫理学講義(日本評論社) |
その他 |