南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
寺尾 總一郎
他の科目との関連
履修対象学科
副題 人間の尊厳──特にその開始と終末に関して
講義内容  本講義では「人間の尊厳」に関連して、性や生命の問題を倫理の観点から考察する。そのために、従来の生命観がいかなるものであったかを検討し、また現代を性と生命に対する考え方が著しく変化しつつある時代として捉え、この変化に関わる様々な要因、たとえばジェンダーの問題や性意識あるいは結婚観の変化を考察し、また急激な進歩を遂げている生命科学や医療技術のあり方、そしてそれに呼応するかたちで展開している生命科学論や生命倫理学の内容がいかなるものであるかを検討する。
講義計画 (1) 性・結婚・家庭の目的と役割(応用:非婚、独身、離婚など)。
(2) 次の世代はどのように生み・育てられていくべきか(応用:体外受精、家族計画、意図しない妊娠、妊娠中絶、高齢化社会など)。
(3) 致命的疾患にかかったときの治療や対応の仕方(応用:病名の告知、延命治療、安楽死、ホスピスなど)。
(4) 「殺人の禁止」の例外として認められてきた戦争と死刑は人類が精神的に成長を遂げるべきだとするならば、どのような方向に向かうべきか。
評価方法 中間レポート(1回)と期末レポートにより評価。
テキスト 特に指定しないが、参考文献をその都度、紹介。
その他