南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
坂下 浩司
他の科目との関連 ギリシャ語文法Iとギリシャ語講読Iは必ず同時履修すること。
履修対象学科
副題 古典ギリシア語の基本的な文法の修得
講義内容 古典ギリシア語(現代ギリシア語ではありません)の学習を通じて、古代ギリシアの文化に親しむことを目的とします。そのためにテキストは入門書としては比較的やさしいものを選びましたが、文学・歴史・哲学の各分野からまんべんなく例文が取られており、知的好奇心を満足させながら楽しく古典ギリシア語を学ぶことができます。古典ギリシア語は、大学でしか学べない言語であり、またこの講義は従来の教え方よりもいっそう親しみやすさを考慮しておこなわれますので、ぜひ勉強してみてください。春学期の「I」では、文法はあまり進まず、正確に発音したり書き写したりできるようになることを目標とします。古典ギリシア語の音の響きの美しさや文字のおもしろさを味わっていただきたいと思います。テキストに引用されている例文の著者・出典・文脈・関連のある他の文について解説するのはもちろん、叙情詩の短い断片などを出来るだけ多く紹介していくつもりです。
講義計画 文字・発音・アクセント・音節の長短の原則。楔形文字から始まるアルファベットの歴史や古典ギリシア語の詩の初歩的な知識にも触れます。これらは他の言語の勉強にも役立つでしょう。それから、簡単な文法規則を学び、叙事詩人のホメーロス・抒情詩人のアルキロコスやミムネルモス・牧歌詩人のテオクリトス・歴史家のヘーロドトス・悲劇作家のエウリーピデース・医学者のヒッポクラテース・哲学者のアリストテレースらの短い文で、その文法事項を確認していきます。また、古代ギリシアの文化を紹介するビデオを少しづつ鑑賞する予定です。
評価方法 評価は、平常点(講義ごとの簡単な課題の提出)と、期末試験(問題はテキストから出す)によっておこないます。
テキスト 荒木英世『古典ギリシア語』(白水社・エクスプレス外国語入門シリーズ)──同じ著者の『現代ギリシア語』と間違えないように注意!学内教科書販売所で入手できるよう手配しておきますので、最初の授業までに購入しておくこと。

【そ の 他】ギリシャ語文法Iとギリシャ語講読Iは同時履修になりますが、それぞれに成績がつきます。(なお、将来プラトンやアリストテレスなどのギリシア哲学を専攻したい方は相談に来てください。)
その他