南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
山本 正康
他の科目との関連
履修対象学科
副題
講義内容  われわれの生活環境の中には必需物質もあれば有害物質もある。環境の中で、毒性とは何かを考え、その上で有害物質について考える。毒性には、一般的な急性毒や慢性毒ばかりでなく、発がん性の問題や次世代に影響する毒性もある。さらに、タバコや麻薬のような依存性の問題も一種の毒性と見なすことができる。このような毒性について概説を行うとともに環境汚染の問題についても考察を加える。
講義計画  我々は様々な物質環境の中で生活している。その中には生活に必須の物質もあれば複製的に発生する有害物質もある。これら膨大な物質の中で特に生活上密接に関連する物質等について取り上げる。
 まず、燃焼に関連して我々に重大な影響のある化学物質、すなわちダイオキシン、PCB、一酸化炭素、炭酸ガスなどについてその発生と有害性を述べる。次いで、環境毒性として内分泌撹乱物質としての環境ホルモンとは何かについて考えてみる。さらに動植物やカビの効果や毒性を講義する。
 最近の生活に必需品である食品添加物および合成洗剤の作用について講求する。次に、様々な工業農業製品や家庭製品に含まれるヒ素、水銀、鉛などの金属類の人体に対する影響を考えてみる。
 最後に生活とエネルギー問題を取り上げる。化石燃料の問題点および原子核エネルギーと発生する放射能の我々に対する影響について述べる。
 なお、これらの内容についてそれぞれのテーマを与え、希望する学生が調査発表する機会を与える。
評価方法  ある程度先に問題を提示し、それについて主として筆記試験により評価する。但し、発表者は除く。
テキスト  特に使用しない。必要に応じてプリントを配布する。
その他