南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
塚本 睦
他の科目との関連
履修対象学科
副題 環境としての森林
講義内容  われわれを取り巻く地球環境は刻々と変化しており、すでに地球の温暖化やオゾン層の破壊、熱帯林の消失及び野生動物の減少が問題化している。この講義では、まず地球環境の仕組みを生態学的にとらえ、地球の自然環境についての基礎知識を学習する。その上で、現在問題になっている温暖化や酸性雨の問題、地球上から消えゆく熱帯林やその環境に依存している動植物の減少問題を今日的な目でとらえ考えていく。
講義計画  「森林は木材生産の場」と短絡的に捉えられがちであるが、その現存量の大きさ故、環境面において公共財としての性格が強い。しかしながら、環境への関心が高まっているといえども、特に都市部での生活の中でそれを実感することは少ないといえよう。
 本講義では、森林の分布、再生過程、定量的な見方といった基本的な事項や、森林の公共財としての機能について概観し、文明が森林の存在に依存して成立しているという点まで言及したい。森林を食い尽くす文明はやがて滅びるということが、未だに教訓になっていないのではないか。

次のようなテーマを扱うが、順序等は講義の進捗により変更することもある。
1.森林のタイプ別分布
2.林分構造について
3.人工林の特徴
4.森林の再生過程
5.森林の公益的機能
6.微気象に関する機能
7.森林の心理的効用
8.森林破壊について
9.森林と文明
評価方法 成績は試験の評点と出席状況で決める。
テキスト テキストは使用せず、テーマ毎に資料を配布する。
その他