南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
神谷 俊次
他の科目との関連
履修対象学科
副題 人間の情報処理のしくみとその働き
講義内容  近年、人間のこころの解明が認知科学と呼ばれる学際的研究領域で進められている。そこでは、哲学、心理学、コンピュータサイエンス、生理学などさまざまな学問に基づいて多様なアプローチから人間の理解が試みられている。本講義では、これまでに明らかになった知見に基づいて、こころと脳の関係、人工知能の問題、理解や記憶などのトピックスを取り上げて、こころの問題と情報科学との接点を明らかにしつつ、知識やこころの本性を概説する。
講義計画  近年、心理学の領域で急速に発展してきた認知心理学では、人間のこころに対する情報処理的アプローチが試みられている。本講では、従来の心理学で個別に分析されてきた「知覚」、「記憶」、「思考」といった心理過程に共通する情報処理過程について理解を深めることを主眼とする。

(1)こころの探求:認知心理学的アプローチ
(2)こころのシミュレーション
(3)感覚記憶:見るしくみ
(4)短期記憶:知的活動の作業場
(5)長期記憶:覚えることと忘れること
(6)知識表象:知識の種類
(7)脳と記憶:記憶の神経心理学
(8)記憶障害
(9)理解1:スキーマ理論
(10)理解2:自己理解
(11)感情と認知
(12)意識と無意識
評価方法 学期末に筆記試験を行う。筆記試験の成績および授業中の小レポートにより評価する。
テキスト 特に指定しない。必要に応じて印刷資料を配布する。参考図書に関しては、講義の中で紹介する。
その他