南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
柴田 正良
他の科目との関連
履修対象学科
副題 ロボットは将来、心をもつようになれるか?
講義内容  人間はどこまで機械なのか、ということが現代までの科学のテーマだったとすれば、機械(コンピュータ)はどこまで人間(心)になれるのか、ということが現代以降の科学の重要なテーマとなるだろう。それは、今まで後回しにされてきた、心についての本格的な科学的探求の開始である。心とはどのような情報処理なのか。あるいは情報処理を越える何かなのか。感覚・判断・感情・意志などのさまざまな認知のモジュールをめぐって、その人工的実現にかかわる諸問題を考察する。
講義計画 (1)物質転送機と心についての二つの見方
(2)チューリング・テストの1---心の多重実現可能性
(3)チューリング・テストの2---意味を取りもどすまで
(4)中国語の部屋
(5)ロボットに立ちはだかる壁---フレーム問題
(6)われわれはいかにして<常識>をもつようになったか
(7)コネクショニズムって何?
(8)感情とクオリア
(9)ロボットの<人格>
評価方法 テーマのまとまりごとに提出してもらうミニ・レポート、および試験によって成績評価を行う。
テキスト 柴田正良『ロボットの心』講談社現代新書、2001年 定価680円
その他