南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
坂下 浩司
他の科目との関連
履修対象学科
副題 自然・倫理・社会・技術をめぐる哲学入門
講義内容  意識があるとはどういうことか、物事を知るというのはどういうことか、人間が行為するとはどういうことか、言葉が意味をもつというのはどういうことか、等々といったテーマをとりあげて、いくつかの具体的アプローチを示すことで、哲学というものがどんな学問であるかについての基礎的理解を得る。
講義計画 上記の「講義内容」を「自然・倫理・社会・技術」といったトピックスを通じて論じます。
序論:哲学とは?
 第1節 人の心を自由にする役割
  哲学では子供のように自由に考えてみることができます。
 第2節 その社会的な役割
  しかし哲学は何の役に立っているかを考えることも必要です。
  社会に登場する種々の概念の交通整理をし、新しい視点を提示することで社会に寄与します。
第1章:自然との人間的な関わり──自然の「説明」と自然の「了解」
 自然を支配するのではないような自然との人間の関わりを可能にする考え方を模索します。「説明する」、  「了解する」、「解釈する」といった心の働きについて考えます。
第2章:自然から倫理へ
 自然そのものに価値や目的が存在するという立場について考えてみます。そこから、相対的ではないような倫理が構築できるかどうか哲学します。
 第1節:ハンス・ヨナスの「世代間倫理」:現代の応用倫理学で重要な位置を占める、彼の主著『責任という原理』を解説します。
 第2節:アリストテレスの「自然的正義」:ヨナスの哲学の基礎にある古代ギリシアの哲学者アリストテレスの思想を解説します。
第3章:わたしたちのこの社会──技術・企業・倫理における哲学
 最後に、社会一般というより、わたしたちのこの社会の特に技術や企業と倫理の関係を哲学してみます。第3章では、ビデオを見てもらったりします。
評価方法 毎回簡単な感想または意見を書いてもらいます。また、学期末の筆記試験があります。
テキスト プリントを配布します。
その他