南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
青山 幹哉
他の科目との関連
履修対象学科
副題 列島を移動する中世人
講義内容  本講義では、静止的な日本中世社会像ではなく、多くの人々と大量の物資が海に陸に列島内外をかけめぐった、躍動的な中世社会の諸相を考察するため、「境界人」となった武士・芸能民・商人たちの活動を追跡する。
講義計画 1.奥羽・蝦夷の世界
   (1)奥六郡の成立
  (2)奥州藤原氏
   (3)安東氏と十三湊
2.海の道—瀬戸内海
   (1)港町の繁栄
   (2)海賊衆
3.北九州から東シナ海へ
   (1)博多と対馬
   (2)倭寇の世界
   (3)銭と銀の流れ
4.まとめ
評価方法 学期末における筆記試験および随時に課す小レポートにより評価。
テキスト 特に指定しないが、参考文献として以下の書を挙げておく。
大石直正ら『周縁から見た中世日本』講談社、2001年
入間田宣夫ら『北の平泉、南の琉球』中央公論新社、2002年
入間田宣夫ら編『北の内海世界』山川出版社、1999年
長谷川成一編『津軽・松前と海の道』吉川弘文館、2001年
金谷匡人『海賊たちの中世』吉川弘文館、1998年
山内譲『中世瀬戸内海地域史の研究』法政大学出版局、1998年
村井章介『中世倭人伝』岩波新書、1993年
荒野泰典ら編『アジアのなかの日本史』III 東京大学出版会、1992年
池亨編『銭貨−前近代の貨幣と国家』青木書店、2001年
その他、授業の中で適宜紹介する。
その他