南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
沢登 文治
他の科目との関連 教職単位取得のための科目
履修対象学科
副題 現代の憲法が抱える問題を考える
講義内容  憲法とは何か、日本国憲法の基本理念、それは私たちの現実の生活の中でどのような働きをしているかを考察する。そのため、欧米を視野に入れつつ近代憲法から現代憲法への展開にふれた上で、わが国の憲法について、明治憲法の特質、日本国憲法の成立と展開の過程、国民主権と象徴天皇制、平和主義、人権の保障、統治の仕組、憲法保障の諸問題について述べる。
講義計画 第二次大戦後、50年以上にわたって一度の改正もされることなく存続してきた日本国憲法が、今現在どのような問題に直面しているのか、そして、それに対処するためにどのような改正の議論がされているのか、など、現在の日本国憲法が抱える論点を概観する。
現代の社会問題に関するいくつかの論点をピックアップして、順次、考えていく。また、取り上げた論点を、より身近に感じ、よりよく理解できるように、ビデオ等の視聴覚教材を利用する。
1回=授業準備、2回=司法改革、3回=陪審制と参審制(その1)、4回=陪審制と参審制(その2)、5回=これからの日本の裁判、6回=表現の自由(ポルノ)、7回=表現の自由(犯罪報道)、8回=表現の自由(プライバシー)、9回=法の下の平等(男と女・尊属殺)、10回=国民主権(選挙権・首相公選・住民投票)、11回=憲法改正、12回=総集編
評価方法 筆記試験およびコミュニケーションペイパーにより評価する。
テキスト (1)レオナルド・レヴィー著、沢登文治訳『正義の守護神 陪審裁判の起源』(現代人文社、2001年)本体1,700円
(2)初宿正典・高橋正俊・米沢広一・棟居快行 著『いちばんやさしい 憲法入門』(有斐閣アルマ第2版)本体1,600円
その他