南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
4
担当者
服部 裕幸
他の科目との関連 論理学IIの履修には論理学I又は論理学の履修が前提とされる。
他学科履修
副題 帰納論理入門
講義内容  この講義でも、論理学(または論理学1)同様に、われわれが普段何気なく用いている論理学概念を自覚的に見直すことによって、論理というものの性質を明らかにすることを目標とするが、論理学(または論理学1)では演繹的推論を学んだのに対して、この講義では主として帰納的推論について学ぶことになる。
 私たちはある前提から、必ずしも確実とはいえないが、確からしい、またはもっともらしい結論を引き出すことで満足したり、あるいは満足せざるを得ないことがあり、それでも結構うまくやっている。このような推論の妥当性ないし合理性の構造について少し明らかにしてみよう、というのがこの講義の狙いである。
講義計画 次のような内容と順番で講義をする予定です。(ただし、必ずしも毎回のタイトルとか、テキストの章立てと完全に一致しているわけではありません。)
1 導入—問題提示—
2 帰納論理とは何か?
3 ギャンブラーの誤謬
4 確率の概念と確率の基本法則
5 証拠の有無と結論の確からしさ
6 期待値と期待値の最大化
7 不確実性下での意志決定をするには
論理学(または論理学1)をすでに履修していること。
予習、復習をきちんとすること。
評価方法 出席状況、レポート、授業中に時折おこなう小テスト、期末に実施するテストを参考にしてつける。
テキスト I.Hacking, An Introduction to Probability and Inductive Logic, Cambridge U.P. 2001
この本にはまだ邦訳がないので、日本語による要約的プリントを適宜配布する予定である。
その他