南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
齋藤 文俊
他の科目との関連
他学科履修
副題 日本語学入門
講義内容  観念としての「ひとつの統一」すなわち「日本語」を表すものとして明治の人達がまず選んだ表現、それは「日本語」ではなく「国語」であった。それにはそれなりの非言語的文脈があったといえる。この「国語」ということばにこだわりながら、「国語学」「日本語学」「言語学」三者の関係について考える。
講義計画  現在、日本語では、漢字・ひらがな・カタカナ・ROMAJIと、四種類もの文字を使用し、和語・漢語・外来語を織り交ぜて文章を書いている。本講義では、日本語が、異文化を受容しつつ、これまでにどのような変化をし、またこの先どのような変化をするのか、そして、さらにその日本語を明治期に「国語」として確立しようとする際にどのような問題が生じたか、などについて考えていく。    
1.漢字・ひらがな・カタカナ・ROMAJI
    1−1.文字の定義と分類
    1−2.五十音図といろは歌
    1−3.漢字から仮名へ
    1−4.ローマ字との出会い
    1−5.日本語の表記
    1−6.漢字の長所・短所
    1−7.「国語」の中の漢字
    1−8.漢字の未来(漢字とコンピュータ)
2.和語・漢語・外来語
    2−1.外来語とは
    2−2.漢語の歴史
    2−3.和語と漢語と外来語
    2−4.外来語の影響
評価方法 出席、課題図書の書評2回、及び期末レポート
テキスト 以下の2冊を本講義の課題図書とし、それぞれ書評を課す
  鈴木孝夫『日本語と外国語』岩波新書101
  清水義範「言葉の戦争1・2」『言葉の国』集英社文庫
その他