南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
小谷 凱宣
他の科目との関連
他学科履修
副題 後氷期における人類の居住条件の変遷
講義内容  地形学、第四紀地質学、古生物学、花粉分析学などの研究方法と成果に基づいて、ヒトと環境の関係、なかでも、ヒトの居住地域の変遷と環境変化の諸問題を考えてゆく。それにより、ヒトと環境との関係の長期的な変化を考察する。また、この問題を理解するために、最後の氷河期(第4氷河期)の最寒期から現在までの約2万年間の自然環境の変化と人類の環境適応との関係のあり方について考察し、ヒトと環境との関係の理解を深める。とくに、生産経済活動の開始と古代文明成立以降の人類と環境との関係は、いま人類社会が直面している地球規模の環境問題と深く関連するので、その本質の理解を目指す。
講義計画 1、ヒトと環境との関係;ヒトの環境適応の特殊性
2、第四紀の時代区分
3、年代決定方法(概略)
4、環境変化の歴史とヒトの文化発展との関係
 a)気候・気温の変化、b)動植物相の変化、c)海水面の変化と海岸線の変化、d)氷河地形と氷河の消長、e)日本列島周辺の人類居住可能地域の変遷
5、環境変化が人類の生活に与えた影響、人類が環境に与えた影響;
   一後氷期の環境変化とヒトの居住空間の変遷(まとめ)
評価方法  リポートと筆記試験
 各自に名古屋北部・南部の1/25,000の地形図をもとに、作業してもらう。さらに、1880年前後、1950年前後、1990年代の3種類の名古屋市の地形図をもとに、最近の約1世紀間の名古屋市の変化について、リポートを作成してもらう。
 提出されたリポートと学期末試験の成績とを総合して評価する予定である。
テキスト  参考文献リストを最初の時間に配布する。
その他