南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
斎藤 衛
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 言語学研究
講義内容  数百万年におよぶ進化の歴史をとおして、人類は他の地球生命には見られない独特の生活形態を形成し、発展させてきた。それが今日われわれを生かしている文化である。人類文化学演習Iは、そのような人類の生き方としての文化を、歴史、生活技術、思想、社会、宗教など様々な切り口から研究し、人類の自己理解を深めることを目的とする。また、人類の文化はたんに過去の産物ではなく、歴史的な形成物としてわれわれ自身が次の世代に受け継がせていくべきものである。したがって人類文化の今日的課題と次世代の子どもたちに継承させる将来像を考えさせ、討論させることもこの演習の課題のひとつとなる。
講義計画  本演習の主な目的は、言語関連の卒業研究が、具体的な言語事実の分析に基づき、同時に言語研究の大きな流れの中に位置付けられるものとなるように、必要な基礎知識を身につけることにある。まず、現代言語学の目的と諸分野について概説し、主要な理論的問題を紹介する。その上で、受講者は、(1)文法分析の方法を学び、(2)卒業研究のテーマについて考えていく。(1)については、読書案内に記載されている著書を参考にしつつ、講義を進める。日本語、英語の現象を主な題材とするが、受講者の興味に応じて他の言語も扱う。卒業研究の具体的なトピックとしては、文法分析だけでなく、言語学方法論から方言の音韻分析まで、様々な可能性が考えられる。受講者の希望に合わせて、いくつかの研究領域の基礎文献を紹介し、検討する予定である。また、口頭発表の仕方、論文の書き方についても、できるだけ時間を割きたい。
評価方法 主に、練習問題、口頭発表、論文による。
テキスト (参考文献)
中村捷・金子義明・菊池朗『生成文法の基礎』(研究社、1989)
三原健一『生成文法と比較統語論』(くろしお出版、1998)
立石浩一・小泉政利『文の構造』(研究社、2001)
その他