22115 人類文化学演習I
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小谷 凱宣 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | |
講義内容 | 数百万年におよぶ進化の歴史をとおして、人類は他の地球生命には見られない独特の生活形態を形成し、発展させてきた。それが今日われわれを生かしている文化である。人類文化学演習Iは、そのような人類の生き方としての文化を、歴史、生活技術、思想、社会、宗教など様々な切り口から研究し、人類の自己理解を深めることを目的とする。また、人類の文化はたんに過去の産物ではなく、歴史的な形成物としてわれわれ自身が次の世代に受け継がせていくべきものでもある。したがって人類文化の今日的課題と次世代の子どもたちに継承させる将来像を考えさせ、討論させることもこの演習の課題のひとつとなる。 |
講義計画 | 環北太平洋地域において展開した狩猟漁撈民文化の発展と多様性に関する諸問題を先史考古学、文化人類学の立場から考察すること。ヒトの寒冷適応、狩猟漁撈技術の発展、海獣狩猟の歴史的展開、民族芸術の歴史、毛皮交易の先住民文化への影響など、新旧両大陸の極北・亜極北地域に共通する問題の理解を深めるとともに、変化に直面する先住民文化(アイヌ、シベリア少数民族、北米北太平洋沿岸の先住民など)の過去と現在に関わる基本的学術情報の収集・処理法の習得を目標にする。 春学期には、基本的な参考文献を全員で読む。秋学期からは、各人の関心に応じて、適切な研究課題をえらび、その究明に必要な基礎的研究資料などの収集・処理方法を習得し、年度末までに卒業論文のテーマについて見通しを得るよう努力する。また、全員参加を原則とするので、各人が演習時間中に研究テーマ、研究課題について、積極的に論議に参加することを期待している。 |
評価方法 | 平素の学習に対する意欲、積極性と、各学期末に提出する課題に対するリポート内容とを総合して評価する。 |
テキスト | 推薦図書:大林太良(1991)、北方の民族と文化、山川出版社刊 |
その他 |