南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
KNECHT Peter
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 シャマニズムに関する基礎的研究
講義内容  数百万年におよぶ進化の歴史をとおして、人類は他の地球生命には見られない独特の生活形態を形成し、発展させてきた。それが今日われわれを生かしている文化である。人類文化学演習Iは、そのような人類の生き方としての文化を、歴史、生活技術、思想、社会、宗教など様々な切り口から研究し、人類の自己理解を深めることを目的とする。また、人類の文化はたんに過去の産物ではなく、歴史的な形成物としてわれわれ自身が次の世代に受け継がせていくべきものである。したがって人類文化の今日的課題と次世代の子どもたちに継承させる将来像を考えさせ、討論させることもこの演習の課題のひとつとなる。
講義計画  シャマニズムは人類の最も古い宗教だという人が少なくない。または、シャマニズムは宗教ではなく、世界観だという人もいる。いづれにしても、シャマニズムという現象は決して古風な社会の特徴ではなく、ポストモダーンの都市社会において「復活」して、力強く脈動している。今回は、シャマニズムの現象を概要的に把握してから、研究史の移り変りを通して、シャマニズムに関する認識の発展と変化を追及しようと努めたい。

1.「シャマン」と「シャマニズム」の概略。演習課題の紹介。
2.何故、今は「シャマニズム」か。人類の古い宗教、新しい宗教。
3.シャマニズムの研究史、そのI:シャマンの「発見」と初期の研究。
4.シャマニズムの研究史、そのII:シャマニズムの古典的研究。
5.シャマニズムの研究史、そのIII:シャマニズムとは果たしてあるか。
評価方法  シャマニズム研究の代表的な文献(日本語・英語)を読んで、それについて各自に発表してもらう。最後に、民族誌についてレポートを書いてもらう。年間を通して、積極的研究態度を要求する。これをレポートと共に評価の基準にする。
テキスト 順次に文献を紹介する予定だが、日本語と英語のものを選ぶ。
その他