南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
早川 正一
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 「文化史」として人類文化を模索するゼミナール
講義内容  数百万年におよぶ進化の歴史をとおして、人類は他の地球生命には見られない独特の生活形態を形成し、発展させてきた。それが今日われわれを生かしている文化である。人類文化学演習Iは、そのような人類の生き方としての文化を、歴史、生活技術、思想、社会、宗教など様々な切り口から研究し、人類の自己理解を深めることを目的とする。また、人類の文化はたんに過去の産物ではなく、歴史的な形成物としてわれわれ自身が次の世代に受け継がせていくべきものである。したがって人類文化の今日的課題と次世代の子どもたちに継承させる将来像を考えさせ、討論させることもこの演習の課題のひとつとなる。
講義計画  文化人類学や考古学とは密着しているが、歴史性を主軸にして、さまざまな文化事象を文化史の観点から研究し、模索することを基盤とする。したがって、生きている民族社会、遺跡や遺物でしか見ることのできない過去に対して遠慮なく歴史の目を向けてゆく。
 受講生は、関連する専門図書や図録・写真、場合によってはビデオや映画を検索することから始め、各人のテーマを焦りこんでゆく。
 そして、選定したテーマの中に、文化史のみかたから何が研究できるのか、何が問題として相応しいのか、できれば従来になかった独自の課題の開拓に挑む若々しさと柔軟さを期待する。
 各人は、自分が選んだテーマの魅力や妥当性をゼミで発表し、いろいろな意見を聞いて研究のための基盤にしてゆく。そして、検索した文献の類だけで十分でなければ、博物館や美術館の資料や、現地調査とか発掘された資料を使って、自己のテーマを展開させたい。なにも完成されたものを担当者として要求しない。意欲的にとり組んでほしい。
評価方法  各人が発表した内容、ゼミナールで配布したプリント資料、ゼミナールでの参加態度などを評価の基準とする。不必要・無責任な欠席をしないでほしい。欠席も評価の対象とする。
テキスト 上記のような計画であるから、使用しない。
その他