22411 科学文化論
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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横山 輝雄 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 自然認識と文化の問題 |
講義内容 | 近代科学は、人間の思想や文化に大きな影響を与えてきた。物理科学にはじまった近代科学が、伝統的な自然観・世界観にどのような衝撃を与えたか。人類学をはじめとする人間学・人間科学あるいは歴史学・言語学などの人文学の領域において科学的方法はどこまで有効なのか、「民族分類学」(folk taxonomy)のもっている近代科学と異質な認識が環境問題との関連で再評価されていることなどをとりあげて、科学と文化の関係を明らかにする。具体的な問題として、自然景観をとりあげる。自然景観は、環境に対する人間の把握によって成立する。自然は、科学的な対象としては、通文化的な客観的対象であるが、それが「景観」や「風景」として受けとられる場合には、時代や文化によってその意味が変わる。動植物についても同様である。19世紀後半以降に欧米の影響を受けて、日本人の景観把握は変化した。そうしたことを具体例に即して明らかにする。 |
講義計画 | 1.近代科学の自然観 2.博物学と分類学 3.人間科学・歴史科学の独自性の問題 4.景観の人類学的共通基盤 5.「田園風景」と「山岳風景」 6.博物館、博覧会と展示 7.万国博覧会と科学技術の時代 8.動植物の「擬人的」解釈 9.環境倫理と人間非中心主義 10.メディアとしての動物園 11.日本における「名所」型風景 12.「原生林」の「発見」 |
評価方法 | 主として定期試験(筆答)による。 |
テキスト | |
その他 |