22732 文化人類学フィールドワークI・II
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選 |
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春学期 夏期前半 秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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石原 美奈子 |
他の科目との関連 | かならず、同一担当者のIとIIを通年で履修すること。 |
履修対象学科 | 不可(但し旧人類学科は可) |
副題 | |
講義内容 | 文化人類学フィールドワークI 文化人類学という学問の特徴は、文献研究の成果を自身の現地調査による資料とつきあわせ、新たな議論の局面を切り開いていくところにある。授業では、まず文献研究によって実地調査の場所とテーマを絞り込み、テーマに適合した調査方法を学んだのち、全員で短期間の実地調査を行う。共同作業で情報の収集と分析をおこなう手法を学ぶことも、この授業の大切な課題である。 文化人類学フィールドワークII 文化人類学フィールドワークIでの学習と実地調査の成果をもとに、そこで得た資料と文献研究とをつきあわせ、討論・分析を経て、共同で当初のテーマに沿ったレポートにまとめる過程を体験する。 |
講義計画 | 文化人類学においてフィールドワークは、ある特定の地域に一定期間住み込み、住民へのインタビューを行うと同時に調査者自身も住民の様々な活動に参加しながら観察を行うという作業形態をとる。また、フィールドワークは、事前に関連情報を収集し、事後にはその結果を報告書にまとめるという作業も伴う。本授業では、文化人類学では欠かすことのできないフィールドワークという作業を実施するための方法論を学ぶと共に、履修者に実際にフィールドワークとそれに伴う様々な作業を体験してもらう。 フィールドワークI(春学期)では、まずフィールドワークを行うための準備として、地域選定、文献資料の収集及び調査計画の執筆を行う。フィールドワークを行う地域は、中部地方に限定する。フィールドワークは合同で分担作業によって行うものとし、地域は、各自関心のあるテーマ、費用、日程、現地の事情等を十分に考慮に入れた上で、話し合いにより選定するものとする。調査にかかる費用は基本的に履修者の個人負担とし(参考までに、昨年度の授業では、愛知県北設楽郡東栄町でフィールドワークを実施したが、1週間の滞在でかかった経費は1人あたり2〜3万円であった)、現地調査の日程は夏期休暇中1週間程度とする。調査地域が決まったら、関連する文献資料を収集する作業を分担して行い、各自調査計画を立て発表してもらう。 フィールドワークII(秋学期)では、フィールドワークIで集めた文献資料と夏期休暇中に行った現地調査で得られた資料や情報をつき合わせ整理・分析した上で、最終的にレポートの形にまとめる。 なお、フィールドワークのノウハウに関する知識がない場合でも履修可能であるが、そのような学生が多数を占める場合には、フィールドワークIで、地域選定等の事前準備と並行してフィールドワークに関する概説書を読むことにする。また、フィールドワークIとIIは、事前準備・現地調査・レポート作成の作業が連関しているので、同一担当教員のものを必ず通年で履修するものとする。 |
評価方法 | フィールドワークI(春学期)は、各自作成する調査計画、フィールドワークII(秋学期)は、各自作成するレポートを評価対象とする。 |
テキスト | |
その他 |