南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
長谷川 雅雄
他の科目との関連 人格心理学B履修のための前提科目
他学科履修
副題 人間の心とは何かを考える〈入門編〉
講義内容  人間の「心」あるいは「人格」とは何かということについて考えていくために、心身症やプラセボーなどの心身相関の問題や、人は心理的危機に陥るといったいどのような状態になるのかといった問題、さらには心理的援助(心理療法)の基礎的な考え方について、事例を示しながら具体的に述べる。
講義計画  具体的には、まず心身症やプラセボーなどの心身相関の問題をとりあげ、「身体」を通して「心」の不思議な動きや働きをみていく。続いて、人が心理的危機に陥るといったいどのような状態になるのかを、事例を示しながら具体的に述べる。ここで扱うのは、不安、強迫、離人体験、幻覚、妄想などであるが、単に状態像の説明だけでなく、精神病理学や精神分析学が人の「心」や「人格」をどのようにとらえているかを、事例や症状など具体的な対象に則して実際的に述べる。また心理的援助(心理療法)の基礎的な考え方にも触れながら、人間の「心」や「人格」とは何かについて考えていく。
 講義形式で行うが、受講者の積極的な質問を歓迎する。また、時間の許す範囲で、心や人格に関する自由討議の場を設けたいと思っている。
評価方法 定期(筆記)試験、小レポート、出欠席によって評価する。
テキスト 特に指定しないが、参考図書として以下の二冊を挙げておく。
(1)加藤将明他編『入門人格心理学』(八千代出版)
(2)清水将之他編『青年期精神衛生事例集』(星和書店)
その他