南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
安田 文吉
他の科目との関連
他学科履修
副題 近世歌舞伎研究
講義内容  日本の近世(江戸時代)の歌舞伎や人形浄瑠璃は、筋立てや時代考証等が実に巧みで、しかも面白く構成されている。そこには、中世以来の説話やそれに先行する説話が取り込まれている。本講義では、江戸時代の歌舞伎や人形浄瑠璃の代表的な作品を取り上げ、その構成・構造を文献学的・書誌学的手続きを踏まえた上で詳細に検討する。
講義計画  江戸時代の歌舞伎は、明治以後の新歌舞伎とは大いに異なって、筋立てや時代考証等が実に巧みにしかも面白く構成されている。今回は前回に続いて、『妹背山婦女庭訓』を取り上げ、一つの事件が、どのように浄瑠璃・歌舞伎に取り込まれ、しかも人々にどのように影響を及ぼしていったか、などについて詳しく検討する。本講義では、江戸歌舞伎の代表的作品『妹背山婦女庭訓』を取り上げて、VTRを参照しながら、その構成・構造を考え、あわせて近世芸能の特色を検討する。

歌舞伎の成立
歌舞伎の舞台
VTR『妹背山婦女庭訓』の鑑賞
それぞれの作品の構成
それに先行する説話・文学作品・文化の研究
歌舞伎特有の衣裳・セリフ廻し・隈取り・下座音楽・大道具・小道具
歌舞伎の音楽
御園座の十月興行「吉例顔見世」夜の部の鑑賞と研究
近世芸能文化の特色について考える。
評価方法 筆記試験
テキスト 『歌舞伎入門』(おうふう)、『歌舞伎のたのしみ』(北白川書房)
その他