24676 近代文学研究
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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細谷 博 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 小説読解研究 |
講義内容 | 日本近代の作家と作品を対象として、その精密な読解と解釈、さらに諸説理解を経て、自己の読み取りの正確な把捉と理論化の過程を検討する。批評的観点の重要性と問題点についても講ずる。 |
講義計画 | 主に谷崎潤一郎『細雪』を対象として考察を行う。 『細雪』は、三女・雪子の見合い話を軸に、四女・妙子の恋愛事件をはさんで、二女・幸子と婿である貞之助の夫婦がそれら妹たちの問題をかかえつつ、いかに蒔岡分家のゆたかな生活をまもっていくかが、興味深く描かれた小説である。ありふれた凡常な人々を描きつつ、なお、生の持続の感触をすぐれてあらわしたその表現の実相を検討しつつ、上記の問題を考える。 1〈読み〉の意識化について 2『細雪』読解 3 分析研究 4 まとめ 最初の授業時に「進行予定表」を配布する。 |
評価方法 | 定期試験により評価する。 |
テキスト | 谷崎潤一郎『細雪』上中下(新潮文庫) ○参考図書: 細谷博『凡常の発見−漱石・谷崎・太宰』(明治書院) ジェーン・オースティン(中野好夫訳)『自負と偏見』上下(新潮文庫) その他 |
その他 |