24691 源氏物語研究
|
選 |
|
春学期 |
|
2 |
|
2〜4 |
|
加藤 洋介 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 藤原定家の古典学−源氏物語の場合− |
講義内容 | 伊勢物語、古今和歌集、源氏物語それら三つの作品が平安時代の文学世界の枠組みをこしらえている。中世はその三つの作品をめぐる解釈的営みが、新たな文学世界を作る原動力となっている。そうした理解のもとに源氏物語の作品世界と中世におけるその享受の諸相について論じる。 |
講義計画 | 伊勢物語・古今和歌集・源氏物語の三作品は、後の中世という時代において、その解釈的営みが新たな文学活動の原動力として機能していたという点で、平安時代の文学作品の中でも際立って重要な存在である。この講義では、そうした理解のもとに、源氏物語の作品世界について講ずるとともに、「青表紙本源氏物語」という本文ならびに「源氏物語奥入」といった注釈などの成果を残した藤原定家を取り上げ、本文や注釈史に関する研究史の基本事項を概説しつつ、彼の古典学の一環としての源氏物語研究についても触れる。 1.源氏物語の作品世界−三部構成説について− 2.光源氏の誕生と予言 3.須磨流離から政権獲得へ 4.「太上天皇になずらふ御位」から若菜巻へ 5.宇治十帖の世界 6.藤原定家の古典学 7.「青表紙本源氏物語」について 8.「源氏物語奥入」をめぐる課題 |
評価方法 | 授業時間内での数回のペーパーの提出と、筆記試験による |
テキスト | 玉上琢彌『源氏物語』(全10冊・角川文庫)が最もハンディかつ廉価で充実しているが、ほか源氏物語の原文テキストなら何でもよい。他に適宜プリントを配布 |
その他 |