40546 南北アメリカ論
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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3・4 |
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岩野 一郎 富野 幹雄 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
講義内容 | (概要)英米学科とスペイン・ラテンアメリカ学科の関心領域において、地域的に共通であるのは、西半球、つまり南北アメリカである。この南北アメリカ論においては、アングロ・アメリカ、つまり北米とラテン・アメリカ、つまり中南米の両地域を対比させ、協力と競合の関係を主として社会科学的な視点から考察しようとするものである。 (オムニバス方式) (岩野一郎教授)いわゆる「新世界」である西半球には、アングロ・サクソン系の国々と、スペイン・ポルトガル系の国々という二つの異なった文化圏を構成する国々が存在している点を踏まえ、両者の相違を両文化圏を構成する人々の成り立ちから考察する。南・北アメリカともに、移民による国家形成と多文化社会の創出を行なったが、前半を担当する北アメリカに関しては、その例を主としてハワイにとり、移民の代表としては日系人を取りあげ、その歴史と文化接触による摩擦と統合について考察する。 (富野幹雄教授)ラテンアメリカにとってアメリカ合衆国は、ヨーロッパ人の植民・征服によって形成された同じ「新世界」を共有する存在であるとともに、北方の巨人でもあった。その関係は愛憎に満ちたものであり、南北問題や地域協力(西半球共同体)といった国際関係を見る重要な資格を提示している。また近年のグローバル化の進展は、一体化した市場経済圏の広がりのみならず、人の移動(ヒスパニック人口の急増)や英語メディアの普及を通じて、双方の社会・文化にも影響を与えている。文化を異にする両地域の関係のダイナミズムを多面的に考察し、世界におけるアメリカ地域の将来を展望するものである。 本年は、特に日系移住者がアメリカ合衆国とブラジルにおいてどのような貢献をなしたか、また彼らがどのような社会的地位を占めてきているかなどについてお話しする予定である。すなわち南北アメリカに入った日本人という異質分子を通じて、そこの社会・文化を考察することを目指している。 |
講義計画 | |
評価方法 | 学期末の筆記試験あるいはレポート提出。 |
テキスト | 特に指定しないが、参考文献は授業時に指示する。 |
その他 |