43403 演習II
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栗須 公正 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | ゾラ『居酒屋』と近代都市パリ |
講義内容 | 演習Iに引き続き、作品講読・文献研究、資料収集・資料研究を行う。同時にそれぞれの研究領域に関する知識と研究方法・先行研究・研究動向に関する知見をさらに深めながら、学生は、自らの問題意識により研究テーマを選択・決定し、必要な資料・文献を集め、批判的に検討し、卒業論文にまとめる。 |
講義計画 | 本演習では、フランス近代小説研究の一環として、ゾラ『居酒屋』を読む。これは19世紀のパリの労働者街を舞台として、貧しい人々の悲惨な運命を克明に描いた小説で、ゾラが科学的実験小説の方法を用いて構想した「ルーゴン・マッカール叢書」20巻のなかで最も読まれてきた作品である。しかし、社会を冷徹に描くゾラの科学的ともいえる現実描写は近年特に見直され、その中に潜むこの作家の豊かな詩的想像力に光があてられている。演習ではすぐれた校訂版テキストを用いてこの作品を読み、最新の研究成果を確認しながらパリの現実を描くこの作品について新しい作品像を探りたい。 授業計画表(初回配布)に基づき、テキスト講読、受講者の研究発表を行う。また卒業論文指導も行う。 |
評価方法 | 授業における講読、発表、レポート、出席状況など総合的に評価する。 |
テキスト | Zola, L'Assommoir, Le Livre de poche Classique, 1996, 仕ition de Jacques Dubois. |
その他 |