南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
大久保 泰甫
他の科目との関連
他学科履修
副題 フランス民法典の成立とその国際的影響
講義内容  民法を中心として、大革命を起点とする近代フランス法の成立と展開の過程を跡付けると共に、今日直面する法的問題に対する取り組みを紹介する。I(前半)では、ナポレオンの諸法典の成立と19世紀以後の近代フランス法学を取り扱い、II(後半)では、いくつかの現代の法的課題を考察する。
講義計画  以下に示す第1部の部分を概説するとともに、第2部については、仏文テキスト(下記)を予習・邦訳してもらい、その上で説明を施していく。

 第1部 民法典(ナポレオン法典)の成立過程と基本精神
  1 民法典成立までの歴史的概観
  2 民法典の基本精神をめぐって

 第2部 フランス民法典の対外的影響
  1 ナポレオンのヨーロッパ支配と民法典の「輸出」
  2 ナポレオン没落後における「輸出」法典の運命
  3 近代法のモデルとしてのフランス民法典の影響(ヨーロッパ、アメリカ大陸、アフリカとアジア)
評価方法 平常点(毎回出席をとり、「欠席過多」を適用。また、テキストの予習を重視)、および定期試験。
テキスト  第1部については講義要綱と資料を用意。第2部については、J.-L. HALPERIN, Le Code civil, Dalloz, 1996の該当部分をプリントして配付。
その他