44106 ドイツの文化と社会II
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必 |
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秋学期 |
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2 |
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鈴木 宗徳 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | マルクスとヴェーバーの思想の現代的意義 |
講義内容 | ドイツ文化のうちで、世界に対し多大な影響を及ぼしたものの一つは、明らかに近代における人文・社会科学(精神科学)の成果である。特に、19世紀末から1920年代にかけてドイツに登場した哲学、思想、社会学の諸潮流は、その後の様々な現代思想を生み出す基盤となった。これらを歴史的に概観し、それぞれの学問分野で研究方法を確立してゆく過程に注目することによって、ドイツ文化への入門と、ドイツ精神科学研究の入門としたい。 |
講義計画 | ドイツが生んだふたりの思想家、カール・マルクスとマックス・ヴェーバーの業績を紹介し、その現代的意義を確認する。両者は思想界を代表する「巨人」として今日まで読み継がれ、現代の人文・社会科学の多くの分野に影響を残している。ふたりの思想のうち、現代の視点から評価すべき点と批判すべき点を明らかにすることによって、現在の人文・社会科学の学問的課題が何であるかを考えたい。 1.20世紀の社会科学の課題とはなにか──資本主義、国民国家、近代科学 2.マルクスの人間観と労働観──疎外論 3.マルクスの歴史観と社会科学──史的唯物論 4.マルクスの経済学批判 5.ヴェーバーの近代社会観──プロテスタンティズムと資本主義 6.ヴェーバーの国家観──官僚制 7.ヴェーバーの学問観──脱呪術化と価値自由 |
評価方法 | 学年末に、授業の理解度を問う筆記試験を行うが、授業への参加姿勢も加味して、総合的に評価する。 |
テキスト | テキストは用いない。講義中にマルクスとヴェーバーの著作を紹介するので、各自で参照してほしい。 両者とも、初学者にとっては難解な著作ばかりであるが、是非、原文に挑戦してほしい。 |
その他 |