南山大学

 

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演習II

指定
期間
通年
単位
年次
4
担当者
生野 芳徳
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 物語散文の分析と解釈 (+ 物語理論研究)
講義内容  それぞれの分野で、学生が自立的な研究能力を養う機会として位置づける。個々の学生が、独自の具体的な問題に即して研究発表を行い、各自の論述における研究の手続きと思考の過程を、討論を通じて、再検討し、思考を深め、論文を仕上げる。
講義計画  春学期は、いくつかの作品を具体例として読みながら、物語理論の最も重要な諸観点を、主要な理論の抜粋と概論書を用いて学ぶことによって、作品解釈のための理論的な基礎知識と方法論を身につける。(理論的な観点については、邦訳をプリントで配布するので、分担してその要点をまとめて、発表してもらう。) 「物語る」という行為は人間の最も根源的かつ本質的な心の働きあり、物語理論は、それがどのようなものであるかを問うものであるから、決して単に形式的・技術的な関心に発するものではない。
 作品例としては、グリムの昔話、19世紀、20世紀のドイツ語小説、日本の小説など。作品例の解釈も分担して発表してもらう。この間に、各自、卒業論文の課題を決定してください。
(理論的な観点については、K. ハンブルガー、Fr. シュタンツェル、W. イーザーなどドイツの理論家の他に、G. ジュネット『物語の詩学』、V. プロップ『昔話の形態学』など、概論書としては、H. P. Abbott: The Cambridge Introduction to Narrative、M. マルティネス/M. シェッフェル『物語理論入門』(抜粋邦訳)などを参照する。)
 秋学期は、各参加者の卒業論文の課題について、発表と討論を中心として、論文作成の準備を進める。
 
評価方法 討論への参加度、口頭発表、学期中および学期末のレポートに基づいて評価する。
テキスト 教室でプリントを配布する。
その他