南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
宮沢 千尋
他の科目との関連 ベトナム文化研究と併せて履修することが望ましい
他学科履修
副題
講義内容  ベトナムのドミナント・グループであるベト(キン)族社会を特徴づける、家族、親族、むらなど様々なレベルで構成されるコーポレイトな集団が、どのように形成され、都市や国家にどのような影響を与えているか等、ベトナム人社会の組織原理を中心に講義する。また、地方差やエスニシティーによる差についても触れる。
講義計画 1.ベトナムの生態的特殊性(東南アジアの「辺境」)
2.ベトナムの歴史的特殊性。その一。(東南アジア的王権と脱中国化のための「中国化」)
3.ベトナムの歴史的特殊性。その二。(「南進の歴史」)
4.ベトナム・ベト族の基層文化。(儒教・仏教・道教・祖先崇拝・アニミズムの混交)
5.むら社会的行動様式(ベトナム社会論・むらの自立化)
6.ベトナムの歴史の特殊性。その三。(南北分争)
7.ベトナムの歴史的特殊性その四。(植民地支配とそれに対する抵抗)
8.ベトナム戦争(民族解放闘争とイデオロギ−対決。20世紀の象徴)
9.「社会主義のベトナム」から「ベトナムの社会主義」へ。(ドイモイ政策以降)
10.現在のベトナム社会
11.ベトナム映画鑑賞
12.近代日本との関係(東遊運動の挫折と「仏印進駐」、「仏印処理」、ベトミン日本人兵)
13.現代ベトナムのエスニシティ−(多様な民族構成)
14.図書館講習中級篇
評価方法 未定 レポ−トか試験による(受講者数によって対応したい)
テキスト 教科書ではないが、参考書として
桜井由躬雄編『もっと知りたいベトナム 第一版』、同第二版(弘文堂)
坪井善明編『アジア生活読本 ヴェトナム』(河出書房新社)
桜井由躬雄・桃木至朗編『ベトナムの事典』
その他