51188 経済演習III
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中矢 俊博 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | ケインズ経済学研究 |
講義内容 | 次年度は、私が専門としているケインズ経済学に加えて、焦眉の急である小泉構造改革を取り上げたいと思います。はたして、小泉首相が進めようとしている改革は成功するのでしょうか。彼が行おうとしている改革の内容、抵抗勢力を説得しつつ進める際の手順や方法、「改革なくして成長なし」という標語の正否、改革の実現可能性などを、皆さんと一緒に検討していきたいと思います。小泉構造改革の柱の一つである財政改革については、本当に真剣に考えていかなければならない問題です。もしこれに成功しないならば、日本は本当に沈没してしまい、皆さんの未来は暗いかもしれません。日本経済の将来に関心のある方の参加を強く期待します。 もっとも、私はケインズ経済学を専門としていますので、構造改革と同時にデフレ対策についても真剣に論じて行きたいと思います。構造改革だけでは、日本経済は縮小均衡に陥ってしまいますので、不況からの脱出を意図した雇用創出対策を考えていかなければなりません。皆さんと共に、政府から提出されたデフレや不況を克服するための需要創出530万人計画を検証し、それをベースにした不良債権処理策の実現可能性を検討していこうではありませんか。 |
講義計画 | ゼミの進め方としては、ケインズ経済学の中心である「有効需要の原理」を、ブローグ教授の『ケインズ経済学入門』(東洋経済新報社、1991)を用いて少しおさらいした後、各自の興味と関心に基づいて、小泉構造改革に関するレポートの作成と報告を行っていきたいと思います(ブローグ教授は、私がロンドン大学の大学院に留学中に教えてもらった博識の研究者です)。 |
評価方法 | レジュメの作成ならびに発表態度、書評やレポートの提出、コンパなどのゼミ行事への参加といった「ゼミへの貢献度」を総合して評価します。 |
テキスト | ブローグ『ケインズ経済学入門』(東洋経済新報社、1991) |
その他 |