南山大学

 
指定
期間
夏期前半
夏期後半
単位
年次
2〜4
担当者
小巻 泰之
他の科目との関連
他学科履修
副題 デフレの経済学
講義内容  経済変動を究明は経済学の大きな最終目標の一つである。戦後の日本経済、特に、戦後初のデフレに陥った90年代を題材に、経済の循環的変動の諸要因について学ぶ。
 講義は、「90分×4コマ×3日間」で構成。
 「経済変動論I」では、景気の定義から、経済変動の諸要因について講義する。また、戦後の日本経済を題材に、経済変動の諸要因を総需要と総供給モデルを利用し解説する。さらに、経済政策における期待の役割についても検討する。
 「経済変動論II」では、90年代の日本経済の課題であるデフレ・財政再建の経済効果について検討し、その処方箋を考える。また、長期の経済変動の視点から、価格変動が経済主体の意思決定にどのような影響を与えてきたのかについても考えてみたい。
講義計画 経済変動論I 「戦後の日本経済と景気循環」
第1〜4回 経済変動の原因:景気とは何か、最終需要、雇用、物価、金融
第5〜8回 戦後の日本経済の変動とその原因:総需要と総供給
第9〜12回 経済政策と期待の役割:実物経済と期待形成、時間軸政策

経済変動論II 「デフレ・財政再建:そのコストと経済効果」
第1〜4回 価格変動と景気循環の理論:経験論的変動論と新しい景気循環の理論
第5〜8回 デフレの原因とコスト:戦後のハイパーインフレの経験、オイルショック
第9〜12回 財政再建:欧米の経験、財政再建の手法(非ケインズ効果)
評価方法 講義が毎回長時間におよぶため確認をかねて、毎回、講義最終時にチェックテスト(所要時間30分程度)を行う。
成績評価は、課題レポート(ウエイト70%)と確認テスト(ウエイト30%、各回10%)でおこなう。
テキスト 小巻泰之『景気の読み方』ダイヤモンド社
参考書については、授業中に適宜指示する。
その他