南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
吉本 佳生
他の科目との関連
他学科履修
副題  個人が自分できちんとリスク管理をしながら「株式投資」を行う方法について学ぼう。
講義内容  金融機関などの行っている「金融リスク管理手法」を個人が活用するにはどうすればよいのか、その基本的なツールについて解説します。従来は、金融リスクに正しく対処するには、高等数学を理解していて、かつ、コンピューターを駆使することができないと使いこなせないような「専門的な金融リスク管理手法」が必要だとされてきました。「だから、そういった能力のない一般的な個人は、専門家である金融機関(証券会社や銀行など)に資産運用を任せた方がいいですよ」と言って、証券会社や銀行は一般大衆を騙してきました。しかし、この講義では、それを多くの個人にとって十分利用可能なレベルにまでわかりやすくした、簡単で本格的な「個人向け金融リスク管理手法」を紹介しますので、この機会に、自分で自分の大切なお金の運用をするための基礎技術を学んで身につけましょう。
講義計画  第一部 株式投資のリスクを測る
  1.日々のニュースと株価の変動 −よく勉強すれば株で儲けられるか?−
  2.株式投資は社会に貢献するギャンブル −ペイオフ解禁論や郵貯民営化論の背景−
  3.株価変動のリスクのものさし −サイコロで実感できるリスク指標−
  4.実際にリスクを計算してみよう! −ポートフォリオの効果を実感する−
  5.いろいろな金融リスクにどう対処するか? −基本はこまめな株価チェック−
 第二部 オプション取引を活用する
  1.株式投資シミュレーションの功罪 −シミュレーションと真剣勝負のちがい−
  2.オプション取引とは?(1) −基本的な説明−
  3.オプション取引とは?(2) −紙ヒコーキを使った説明−
  4.オプション価格はどう決まる? −ノーベル経済学賞vs原始演算法−
  5.オプション価格はなぜ変動する? −紙ヒコーキの揺れをみて考える−
  6.ケース・スタディ −日経二二五オプション売買の実戦例−
  7.オプション取引の活用法 −株の初心者こそオプション取引を活用すべし!−
評価方法 期末試験のみで評価する予定ですが、それに加えてレポートを課す可能性もあります。
テキスト  第一部: 吉本佳生著『投資リスクとのつきあい方(上)サイコロで学ぶリスク管理』(講談社+α新書、2002年、800円+税)
 第二部: 吉本佳生著『投資リスクとのつきあい方(下)紙ヒコーキで学ぶオプション取引』(講談社+α新書、2002年、800円+税)
その他