南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
松浦 以津子
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容  私たちは日常生活で意識するとしないにかかわらずいろいろな契約をしている。契約は、人が自由な意思に基づいて財産に関する新しい関係を作っていく手段である。しかも、契約には相手が存在する。契約の相手方が自分の意図するように行動しないときに、相手に対してどのような要求をすることを裁判所は認めるか。このことを学ぶのが契約法の講義である。
 そのさいに、裁判所によって強制される法だけではなくて、現実の契約の実態についても触れたい。また、契約類型としては、売買契約が近代社会における最も典型的な契約であるので、売買契約を中心にして、その他、日常生活に関連が深い賃貸借、消費貸借について重点的に扱いたい。
講義計画 1.契約とは 講義の対象、勉強の仕方、債権と物権の違い
2.契約の自由の原則と信義誠実の原則
3.13の典型契約
4.契約の種類
5.契約の成立 申込と承諾 契約の成立時期
6.契約の効力 売主の義務と買主の義務
7.同時履行の抗弁権
8.危険負担
9.任意に履行しない場合はどうなるか・債務不履行による損害賠償
10.契約の解除 どのような場合にもうヤメタと言えるか
11.解除の効果 ヤメタ場合の後始末
12.解除の効果 その2
13.売買契約の成立
14.売買契約の効力
15.売主の担保責任
16.瑕疵担保責任と不完全履行、担保責任と錯誤
17.贈与 売買と贈与はどこがちがうか、贈与契約の成立
18.贈与の取消、贈与契約の解除
20.賃貸借契約の成立
21.賃貸借契約の効果
22.特別法による賃貸借の保護
23.特別法による賃貸借の保護 その2
24.消費貸借、利息付きの消費貸借と利息制限法
評価方法 定期試験の結果および講義中の発言・貢献
テキスト 遠藤浩他編「民法(5)契約総論 第4版」(有斐閣双書)および同「民法(6)契約各論 第4版」(同)
その他