南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
柳原 克行
他の科目との関連
他学科履修
副題 先進国政治論
講義内容  あらゆる資本主義国家が「国民(諸)国家(nation-states)」として成立しているとしても、その政治構造は、比較の視座からみると多様なものがあるし、歴史の視座からみると、時代とともに、大きな変容を経験している。近年、急速なグローバル化の進展が、政治的・社会的生活の基盤としての、あるいは社会科学一般の基本枠組としての国民国家型デモクラシーに再編を迫っていることに鑑みると、比較と歴史の視座を踏まえて、現局面の政治変容をトータルに把握することが、政治学の重要な検討課題になっていると思われる。
 政治史2では、欧米先進諸国一般を念頭において、また、国際環境の変化も視野に入れながら、政治構造の歴史的・理論的枠組をフォローする。その際、特定の一国のみを対象とはしないが、諸国間の共通性と独自性にも可能な限り注意を払うものとする。
講義計画 以下の内容を扱う予定です。
I 近代国民国家と国際システム
II 自由主義・民主主義・ナショナリズム
III 戦後の国際秩序と自由民主主義体制
IV 福祉国家の発展とその危機・再編
V 新保守主義の政治
VI グローバリゼーションと国民国家
評価方法 期末の試験ないしレポート、出席・授業態度等の日常点により総合的に評価します。
テキスト (1)田口富久治・鈴木一人著『グローバリゼーションと国民国家』(青木書店)
(2)D.ヘルド著(佐々木他訳)『デモクラシーと世界秩序』(NTT出版)
(3)D.ヘルド著(中谷監訳)『グローバル化とは何か』(法律文化社)

【そ の 他】当然のことながら、出席して授業を聴き、しっかりノートをとってください。受講を考えている学生諸君は、第1回目のガイダンスに必ず出席して下さい。
その他