南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3・4
担当者
副田 隆重
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題  「民法の重要論点・裁判例の研究——不動産取引、相続を中心に」
講義内容  民法の中の伝統的な難問といわれる論点から近時議論されるに至った新しい論点まで、いくつかを取り上げて検討し、理解を深めることを目指す。今年は、不動産取引および相続の分野を中心にし、適宜その他の論点等も各人の関心も考慮して取り上げることにしたい。二年生までに履修の機会のあった民法総論、契約法、物権法、家族法の諸知識を前提にして、民法の理解の確認をするとともに、不動産取引の分野(借地・借家、建物区分所有などを含む)や相続の分野において現実に生じている諸問題に触れることにしたい。
 講義の進め方としては、あらかじめ指定された報告者がレジュメに基づいて指定された時間の報告をし、与えられた論文、判決、設問などの解説をし、それをたたき台として議論や質疑応答により、民法知識の再確認と意見交換をおこなう。疑問点の質問や自己の意見の開陳が積極的に行われることが期待され、かつ、義務付けられる。
講義計画 開講時までに、受講生は上記分野の中で具体的なトピックを必ず一つ以上選定して来るものとし、それらを含め、今現在以下のようなものを考えている。
 ・不動産売買契約書のあり方
 ・定期借地権、定期借家権
 ・住宅の瑕疵と住宅品質確保法
 ・中古マンションの瑕疵?─幽霊が出る、組長が居る
 ・ゴルフ会員権の相続
 ・遺言の実態と問題点
 ・遺留分をめぐる諸問題
なお、必要に応じて全員をいくつかのグループに分けて、課題問題の解答のためのグループ討論をおこない、それぞれの解答を報告し質疑をおこなう。
評価方法 報告、質疑などにおける授業への取り組み姿勢のほか、必要の応じて実施される小テストやレポートの総合判定による。
テキスト 必要な資料は配布または別途指示する。
その他