93704 日本語学特論(日本語史)
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丸 山 徹 |
〔キリシタン文献を通して見る「中世日本語」〕 15世紀末から17世紀中頃まで、ポルトガル・スペインを中心とするヨーロッパの国々が、天文学、地理学の発展、航海術、造船技術の進歩によって世界各地へ進出、それまで(ヨーロッパには)知られていなかった諸民族、諸文化と接触するようになる。こうした時代を一般に「大航海時代」と呼んでいる。本講義では、大航海時代におけるポルトガル西方航海の終点ブラジルから東方航海の終点日本に至る世界各地でのイエズス会の活動、就中、語学研究について、考察を進め、国語学で一般に「キリシタン文献」と呼んでいるものを「大航海時代の語学書」として捉えなおし、そこに反映する中世日本語の姿について、共に考える。本年はインド・ゴアで話されてきたコンカニ語文献にも言及しつつ、授業を進める。 |