南山大学　シラバス検索用

指定	選必	期間	春学期
単位	２	年次	1〜4
担当者	久保　萬里子

他の科目との関連
履修対象学科	全
副題	音声への多角的アプローチ
講義内容	高度経済成長により世界の舞台に立たされた日本人の最大の弱点は言葉であり、根本的な言語・思考体系を確立し、普遍的な言語感覚を身につけることが重要だと言われている。言語には人間社会における符号としての機能だけでなく、人間の精神生活を支える言葉、ロゴスとしての機能もある。従って、音声と感性、知性、創造性も含まれ、そうしたものを体現する「語り」や「朗読」を取り上げる。歴史ならびに人類学的な視点からも音声による表現を概観し、その意義を探りながら、現代の音声表現のあるべき姿を求め、朗読の実際を体験する。
講義計画	（講義）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（演習）第１回：　序説：音声について　　　　　　　　　　　　　　　　呼吸と発音第２回：　かたり物（歴史的考察）　　　　　　　　　　　　　　注意すべき発音第３回：　声の持つ意味（人類学的考察）　　　　　　　　　　　アクセント第４回：　マザー・グース：伝承童謡の世界　　　　　　　　　　間第５回：　民話とストーリー・テリング　　　　　　　　　　　　地の文と会話文第６回：　〈発表会〉第７回：　語るということ（パート１）：その実際　　　　　　　メリハリ第８回：　語るということ（パート２）：身体との関係での理論　表象と感情、音声解釈第９回：　音、聴覚、聴くということ　　　　　　　　　　　　　自己表現の音声化第10回：　音声に伴う言語外表現と文化　　　　　　　　　　　　批判的味読第11回：　群読第12回：　〈発表会〉
評価方法	研究レポートと音声表現の発表及び各講義における参加、活動の状態による。
テキスト	プリント教材【その他】演習も含まれ、皆出席が望まれる。
その他