11461 総合政策論III(政治構造と社会変動)1
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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田中 恭子 |
他の科目との関連 | 地域文明論A(アジア)、地域文明論B(アジア) ※総合政策論III(政治構造と社会変動)2(吉川洋子教授)との重複履修はできない |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
講義内容 | 東南アジア諸国を中心に、途上国の政治と社会を理解することを目的とする。まず第一に、国家と社会の関係を取り上げ、脱植民地化、国民国家の形成、社会的価値観と政治文化、複合エスニシティなどの問題を検討する。第二に、広義の近代化の概念について、近代化政策と社会変動の観点から論じる。そして第三に、開発政策と政治体制の変容をテーマとして、貧困の解決、農地改革、経済開発、社会・政治の安定と不安定、といった問題について考察する。 |
講義計画 | 本年度は、マレーシアをケースとして取り上げ、これを中心に東南アジア地域の政治構造と社会変動を分析する。 第1回 歴史的背景──ムラユ世界とムラカ王国 第2回 ポルトガル、オランダ、イギリスの東南アジア進出 第3回 イギリス植民地支配の政治構造 第4回 移民の流入と複合社会の形成 第5回 日本による占領とマレー・ナショナリズム 第6回 マラヤ連合案とUMNOの結成 第6回 マラヤ連邦の国民統合──「非常事態」・市民権・言語問題 第7回 ムルデカからマレーシア連邦へ 第8回 5月13日事件の衝撃 第9回 ラザクのブミプトラ政策 第10回 マハティール政権の登場 第11回 「ルック・イースト」とEAEC構想 第12回 「ヴィジョン2020」 |
評価方法 | 期末試験(筆記) |
テキスト | なし |
その他 | 参考書ザイナル・アビディン・ビン・アブドゥル・ワーヒド編(野村享訳)『マレーシアの歴史』山川出版社、1983年。 池端雪浦編『東南アジア史 島嶼部』山川出版社、2000年。 金子芳樹『マレーシアの政治とエスニシティ』晃洋書房、2001年。 石井由香『エスニック関係と人の国際移動──現代マレーシア華人の選択』国際書院、1999年。 堀井健三・萩原宜之編『現代マレーシアの社会・経済変容』アジア経済研究所、1989年。 |