南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
森部 一
他の科目との関連
履修対象学科
副題
講義内容  講義の前半では、文化人類学の基本的な考え方をいくつかのテーマを取り上げてわかりやすく説明します。
 次に後半では、具体的な社会や文化を実例として取り上げ、文化人類学の分析の仕方を紹介します。
講義計画 1.文化人類学とは何か。——成立事情、研究対象などについて
2.文化人類学を学ぶ意味・目的、研究のプロセスなどについて
3.フィールドワークとその難しさ——いかにして現地の人々の信頼感を獲得するか。
4.文化人類学の基盤となる重要な認識——文化の多様性と相対性についての認識、自民族中心主義・オ    
  リエンタリズムなどについて
5.「人間」と「文化」についての定義
6.現代日本における「文化」の状況——「日本国家衰亡論」などとの関連で
7.遊牧民文化とキリスト教I——遊牧民の宗教、哲学、経済などについて
8.遊牧民文化とキリスト教II——群れの統制技術とその応用
9.農耕民文化と宗教I——女神崇拝、死と再生の観念などについて
10.農耕民文化と宗教II——死者・祖先崇拝(恐ろしい死者と親しい死者)
11.社会組織と変化I——「近代化・都市化」に伴う台湾アミ族の伝統的な母系制社会の動揺(母系制社
  会の特徴に焦点を当てて)
12.社会組織と変化II——「近代化・都市化」に伴う台湾アミ族の伝統的な母系制社会の動揺(母系制社
  会の変化の中で葛藤する或るアミ族夫婦の結婚と離婚をめぐって)
評価方法 主として定期試験の結果に基づいて評価する。
テキスト
その他