南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜3
担当者
小池 富雄
他の科目との関連 博物館学I・II、博物館実習、教育原論A、視聴覚メディア論、生涯学習論
履修対象学科
副題 実践的立場からの人文系博物館における資料論及び経営論
講義内容  博物館学I及び同IIを受けて、博物館資料の活用や博物館経営の実際と理論を国内外の人文系博物館や古美術館の実例に即して述べる。
近年10年間で日本の博物館の総数は倍増したが、展示内容や活動に問題を抱える館は多い。建物は出来たが内容的魅力に乏しい、との批判も多い。問題の発生原因は、単に博物館側にのみあるのではなく、高度余暇社会に移行しつつある日本社会の構造にある。有効対策の一つとして博物館の中で活躍する人材、つまり優れた学芸員の育成が社会の要請となってきている。博物館の現場で働く者として受講の諸君と共にバブル経済崩壊後の日本の博物館と学芸員の活動の将来を考えたい。
講義計画 1.博物館資料の収集 A寄贈B寄託C購入の実際
2.博物館資料の保管と整理 分類と台帳カタログ作成
3.博物館資料の保管と整理 排架と保存
4.博物館資料の保存と修復 絵画・書籍及び複製製作
5.博物館資料の保存と修復 工芸品(陶磁器・染織等)
6.博物館資料の展示と立案 照明・空調および解説ラベル
7.博物館資料の輸送と梱包 借用、貸与の心構えまで
8.博物館資料の調査研究 意義・方法・目的
9.博物館経営の行財政制度
10.博物館経営:組織設備論 海外や国内公私立の例
11.博物館経営:教育普及と広報活動 意義と目的
12.博物館経営:友の会とボランティア活動 意義と事例
評価方法 期末の定期試験と各自の実地見学によるレポート。テーマ及び論じるべきポイントについては講義の中で指定する。博物館見学会も講義時間内および休日に実施する。なお、不必要な欠席を慎むのは、学芸員資格をめざす者として当然である。
テキスト
その他