南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
小谷 凱宣
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容  文化生態学的視点から、人類文化研究における経済基盤(生業活動)の重要性、人類の生業活動の発展とその多様性について概観する。とくに、自然経済(採集狩猟漁撈)活動から生産経済(農耕牧畜)活動への移行過程とその展開に関する諸問題と人類学的意義について、重点的に説明する。これに平行して、文化生態学的視点からの人類文化研究が、人類学関係の博物館活動、博物館資料の収集活動および所蔵・利用などと、どのようにかかわるかを理解できるように配慮する。
講義計画 つぎの課題について、説明する。
1)人類文化の研究における経済基盤の重要性;とくに、哺乳動物としてのヒトが摂取する食物と水の問題、2)地質年代の枠組みと後氷期再適応(Postglacial Readaptations)について、3)生業活動の復原に応用される諸分析方法について、4)植物利用の歴史的展開;採集活動と地球環境との関連、植物栽培の起源に関する研究の現状と諸問題、および穀物農耕の発展と古代文明形成過程の比較、5)動物利用の歴史的展開;ヒト化過程(ホミニゼーション)と狩猟活動、地球環境の変化と狩猟活動の変遷と多様化、牧畜起源に関する諸問題、および牧畜の多様性、6)地球環境問題とヒトの生業活動の将来の課題。
評価方法 (1)学期末の筆記試験、および(2)指定された参考文献にもとづくリポートを提出してもらう。評価は両者を総合しておこなう。
テキスト 参考文献リスト等は学期はじめに手渡す。
その他