22581 地域の文化と歴史(環太平洋A)
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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小谷 凱宣 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | アイヌ文化誌入門 |
講義内容 | 日本列島北辺に居住する先住民のアイヌ民族は、いつごろから現在地とその周辺に居住するようになったか。日本人とその祖先とはどのように違うのか。アイヌ民族はいま、北海道を中心に居住しているが、樺太(サハリン)や千島列島(クリル諸島)にはどのくらいのアイヌ民族が住んでいるのか。各地の博物館資料のなかに酒造り(醸造)と酒使用に関係のある祭祀用具類が多いし、酒造りの原料は農耕作物であるのに、アイヌ民族はなぜ狩猟民と呼ばれてきたのだろうか。また、近年では、海洋交易民と呼ばれることが多いが、その背景は何か。 これらの考古学、自然人類学、民族学、近世史学などの諸分野に深くかかわる諸問題を紹介しながら、特定民族集団を対象とする人類文化史研究という視点から、アイヌ民族とその文化の研究の現段階を紹介する。 |
講義計画 | 1)アイヌ民族とその文化の地理的分布について 2)内外研究者によるアイヌ文化研究史(抄);日本の人類学研究のはじまりとアイヌ文化研究、及びア イヌ民族文化の記録を残した外国人研究者 3)アイヌ民族の連続性;自然人類学的研究から見た先史時代文化の担い手、および考古学研究から見た アイヌ文化の成立と発展 4)文献記録と図像から見たアイヌ民族とアイヌ文化;幕末までのアイヌ民族の記録、およびアイヌ絵の 紹介 5)近代のアイヌ政策史(抄) 6)博物館のアイヌ資料研究;海外の博物館所蔵アイヌ資料調査の意義 7)日本社会におけるアイヌ文化研究の重要性について |
評価方法 | 学期末試験結果と課題参考文献にもとづくリポート内容とを総合して評価する。 |
テキスト | 参考文献リストは、学期はじめに手渡す予定である。 |
その他 |