22902 人類文化学演習I
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必 |
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通年 |
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4 |
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3 |
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小林 傳司 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | |
講義内容 | 「公共哲学」をテーマとする。「公共哲学」は政治、経済、社会にまたがる多様で奥深い研究分野であり、その全体を把握することはかなり難しい。そこで、現代社会の重要な問題の一つである地球環境問題を素材に、公共性という問題を考えてみることにしたい。地球環境問題は、われわれの生活のあり方、自然観、経済システム、政治システムと密接に結びついた問題であり、しかも将来の世代を考慮するという点で新たな倫理的視点も要求される。この演習では、この大きな問題について、現代の様々な学者がどのような見解を提示しているかを理解することを目標とする。 |
講義計画 | 本演習では、地球環境問題自体の複雑さとそれを考察する際の視点の多様性を理解し、具体的な問題を念頭に、各自が自らの見解を持ち、正確に表現できるようにすることを目指す。春学期は『地球環境問題と公共性』(公共哲学第9巻)をテキストとし、各章を分担して内容を報告しあい、討論する。また、関連した英語文献等も講読する。春学期中に、各自の研究テーマ候補を決め、夏休み中に関連する文献を収集し研究を進める。 秋学期には、各自の研究テーマに基づくレポートを作成し、報告を行う。研究テーマとしては、現代人の自然観、公害と地球環境問題の違い、環境保護思想の歴史、環境保護思想の多様な立場、世代間倫理、環境問題をめぐる意思決定などが考えられる。 |
評価方法 | 演習への出席と報告、討議への参加状況、レポート作成による。 |
テキスト | 『地球環境問題と公共性』(公共哲学第9巻)東大出版会 【そ の 他】参考文献としては、 公共哲学シリーズ全巻、小林傳史編『公共のための科学技術』玉川大学出版部、 鬼頭秀一『自然保護を問い直す』ちくま新書、 原田正純『水俣病』岩波新書、 石弘之編『環境学の技法』東大出版会、 高橋秀実『からくり民主主義』草思社などがある。 |
その他 |