南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
谷口 佳津宏
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 哲学研究入門(実践編)──ハイデガー講読
講義内容  数百万年におよぶ進化の歴史をとおして、人類は他の地球生命には見られない独特の生活形態を形成し、発展させてきた。それが今日われわれを生かしている文化である。人類文化学演習Iは、そのような人類の生き方としての文化を、歴史、生活技術、思想、社会、宗教など様々な切り口から研究し、人類の自己理解を深めることを目的とする。また、人類の文化はたんに過去の産物ではなく、歴史的な形成物としてわれわれ自身が次の世代に受け継がせていくべきものである。したがって人類文化の今日的課題と次世代の子どもたちに継承させる将来像を考えさせ、討論させることもこの演習の課題のひとつとなる。
講義計画  使用するテキストは、20世紀を代表する哲学者の一人であるマルティン・ハイデガーの主著『存在と時間』であるが、受講者は自らの嗜好にあわせて英語、独語、仏語、西語のうちから一つを選択し、自らの選択した言語に基づいてテキストを読んでいく。原則として、毎回全員に少なくとも一つの文を訳出してもらう予定なので、予習は必須である。なお、辞書は毎回必ず持参すること。
評価方法 平常点による。年間を通じて9回以上欠席した者に対しては、単位は与えられない。
テキスト  ハイデガー、『存在と時間』の英語版または独語版または仏語版または西語版。(テキストはこちらでコピーを用意する)

【そ の 他】参考までに『存在と時間』の邦訳を挙げておくので予復習に大いに活用していただきたい。
 『存在と時間』寺島実仁訳、三笠書房、1939-40年。
 『存在と時間』桑木務訳、岩波文庫、1960-63年。
 『存在と時間』松尾啓吉訳、勁草書房、1960-66年。
 『存在と時間』細谷貞雄、亀井裕、船橋弘訳、理想社、1963-64年。
 『有と時』辻村公一訳、河出書房、1967年。
 『存在と時間』原佑、渡辺二郎訳、中央公論社、1971年。
 『存在と時間』細谷貞雄訳、ちくま学芸文庫、1994年。
 『有と時』辻村公一、ハルトムート・ブフナー訳、創文社、1997年。
その他