南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
坂下 浩司
他の科目との関連 内容的に、古代哲学史I・IIと関連があります。
他学科履修 不可
副題 「応用倫理」と、その基礎としての「哲学史研究」
講義内容  数百万年におよぶ進化の歴史をとおして、人類は他の地球生命には見られない独特の生活形態を形成し、発展させてきた。それが今日われわれを生かしている文化である。人類文化学演習Iは、そのような人類の生き方としての文化を、歴史、生活技術、思想、社会、宗教など様々な切り口から研究し、人類の自己理解を深めることを目的とする。また、人類の文化はたんに過去の産物ではなく、歴史的な形成物としてわれわれ自身が次の世代に受け継がせていくべきものである。したがって人類文化の今日的課題と次世代の子どもたちに継承させる将来像を考えさせ、討論させることもこの演習の課題のひとつとなる。
講義計画  現代の様々な現実的問題に取り組む「応用倫理」と、その基礎をなす「哲学史研究」を交互に行います。応用倫理については、医療(生命)倫理・技術倫理・企業倫理などを、哲学史研究については、古代ギリシアのアリストテレスの倫理学を勉強する予定です。特定の分野の哲学知識は前提とされません。哲学史研究と、その現代的応用について初歩から勉強していきます。発表担当者を毎回2名あらかじめ指定しておいて報告をしてもらいます。担当者は、A4版2枚程度のレジュメを作成することとします。
評価方法  平常の出席・発言・レジュメの提出、そして期末のレポートによります。欠席過多、発表担当者の無断欠席には、単位は与えられません。
テキスト  清水哲郎『医療現場に挑む哲学』『医療現場に挑む哲学IIことばに与る私たち』、ウィットベック『技術倫理』、岡本裕一郎『異議あり!生命・環境倫理学』、ビーチャム・ボウイ『企業倫理学』、その他からの引用で構成したプリントを作成して配布します。アリストテレス『ニコマコス倫理学』(岩波文庫)は各自で購入しておいて下さい。
その他