南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
斎藤 衛
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 言語学研究
講義内容  本演習の主な目的は、言語関連の卒業研究が、具体的な言語事実の分析に基づき、同時に言語研究の大きな流れの中に位置付けられるものとなるように、必要な基礎知識を身につけることにある。まず、現代言語学の目的と諸分野について概説し、主要な理論的問題を紹介する。その上で、受講者は、(1)文法分析の方法を学び、(2)卒業研究のテーマについて考えていく。また英文のテキストを使用することによって、受講者の英語運用能力を高め、卒業論文執筆時に英文の参考文献を無理なく読みこなせる力を養う。
 日本語、英語の現象を主な題材とするが、受講者の興味に応じて他の言語も扱う。卒業研究の具体的なトピックとしては、文法分析だけでなく、言語学方法論から方言の音韻分析まで、様々な可能性が考えられる。受講者の希望に合わせて、いくつかの研究領域の基礎文献を紹介し、検討する予定である。また、口頭発表の仕方、論文の書き方についても、できるだけ時間を割きたい。
講義計画  春学期は、講義(日本語による)を中心とするが、随時討論の時間を設け、様々な問題について全員で考えるようにしたい。また、練習問題を課して、知識だけではなく、実際に言語分析ができるようにする。秋学期は、通常の授業時間は英語による講義として、留学生別科の学生も参加できるようにする。この講義と平行して、受講者が興味を持った問題について研究の個別指導を行い、10枚程度の論文を提出してもらう。
評価方法 主に、練習問題、口頭発表、論文による。
テキスト Natsuko Tsujimura. An Introduction to Japanese Linguistics. (Blackwell, 1996)
(参考文献)
中村まさる・金子義明・菊池朗『生成文法の基礎』(研究社、1989)
三原健一『生成文法と比較統語論』(くろしお出版、1998)
立石浩一・小泉政利『文の構造』(研究社、2001)
その他