南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
中野  清
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 わたし哲学・倫理学ゼミ
講義内容  人間の発達、人間関係、環境との関わり、心の諸問題、学習、家族、文化など、教育学や心理学、人間関係論の領域におけるさまざまなテーマを選んで発表・討論するとともに、それらの問題と教育との関わりについて考察することを目的とする。
講義計画  「わたし」とはそもそもどういう存在か?他者と関わるとはどういう事態か?他者と共に生きることはどのようにして可能か?今を生きるわたしにとって、過去とは何か、未来とは何か、永遠とはなんだろう?こうした「わたし」の生き方を規定する根本問題を視野におきながら、各人は自分がもっとも関心をもつテーマを自由に決め、そのテーマ研究をとおして、冒頭の根本的な問いに答えることがこのゼミの最終的な目標です。テーマは、たとえば、環境、戦争と平和、生命倫理、教育、異文化、差別などさまざまなものがありえます。また自分のテーマ研究の視野を拡げるため、他のメンバーのテーマや主張と自分のそれとがどう関連するかを、討論と考察を通じて見つけることもこのゼミの第2の課題とします。
 1年間の授業の進め方と課題は、つぎのとおり。
〔春学期〕(1)全員の問題関心テーマを出しあい討議しながら、それぞれのテーマがどのように関係するかを検討する。(2)指定文献(今年度は、真木悠介『自我の起原』の予定)の分担発表と討論。(3)特定の問題をめぐってディベート方式による討論。(4)学期末に指定文献についてのリポートを提出。
〔秋学期〕(5)再び全員の関心テーマがどのように関係するかを検討する。(6)各人は個人の研究テーマと主要文献を決め、数週間の準備期間を経て、順に研究成果を発表し、全員との討議を行う。(7)学期末に個人テーマについてのリポートを提出。
*4年次生はあわせて「研究プロジェクト」の個別指導を行う。
評価方法 (a)授業中にどれだけ積極的な発言を行なったか。(b)期末リポートにおいて、自分の課題テーマをどこまで明確化できたか。(c)自分の課題テーマについてどれだけ検討を加えたか、文献研究と考察の内実。(a)(b)(c)を総合して評価します。
テキスト 真木悠介『自我の起原−愛とエゴイズムの動物社会学』岩波モダンクラシックス 2001年
その他