24361 日本文化史A
|
選 |
|
秋学期 |
|
2 |
|
2〜4 |
|
松田 京子 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 博覧会と「異文化」表象 |
講義内容 | 19世紀から20世紀への世紀転換期は、後発の位置から「国民国家」形成を行った日本が、帝国主義段階に移行していく時期であった。国家が「帝国」としての相貌を持つことは、思想や表象といった広義の「文化」領域に属する事象の中で、どのような問題として立ち現れたのだろうか。本講義では、博覧会という具体的な出来事に焦点をあて、博覧会開催が契機となった都市構造の変容、博覧会の「場」に交差する社会進化論や人種主義といった思想潮流、アジアに関する「他者」表象の具体像といった諸問題の相互関連のあり方を、「日本文化史」の問題として論じていきたい。 |
講義計画 | 1.序−「異文化」表象に関する理論的課題− 2.「都市」から「帝国の中枢」へ 第五回内国勧業博覧会と大阪 「貧民街」移転問題と公衆衛生観念 「東洋の商都」大阪の近代とアジア 3.パビリオン学術人類館 学術人類館の様相と「生身」の人間の「展示」 「琉球」「アイヌ」と「帝国」日本 社会進化論と人種主義 (適宜、ビデオスタディも組み入れる予定) |
評価方法 | 講義への積極的参加、筆記試験。 |
テキスト | プリントを配布する。参考文献については、講義中に適宜、紹介する。 |
その他 |